推測力

算数・数学の問題を解くときに,問題文を最初から最後まで一気に読まないように言っている。最後まで一気に読んでしまうと,求めたいものだけに気を取られ,問題文中にある大事な情報を見落としてしまうからだ。その結果として,正しい答えを導き出せなくなることが多くなる。だから,問題文を句読点で句切り,そこまででしておくべきことを『推測』する。この繰り返しで答えに近づくことを授業では強調している。

例えば,小6で速さの単元を例に挙げると,「弟が分速80mで家を出て…」ここまで読んで生徒に『推測』させる。できる生徒は,次に出てくるものが推測することができる。「今,速さが出ているので,次は時間か距離だな。」とか「弟が出ているので兄も出てくるな。」とか「家を出て,学校か駅か図書館あたりにいくのかな。」などである。

また,問題に数字が2つ出て来たらすぐに計算して,そこまでで次の数字を出してしまう。苦手とする生徒が多い速さの問題でも,この方法で速さの公式に数字を入れればいいだけだ。そして,その繰り返しでだんだんと最終的な答えに近づくのだ。

勉強のできない生徒は,普段の生活から『推測』することが少ないので,問題に出ていた大事な情報を読み飛ばし,最後に書いてある「□を求めなさい。」だけを読んで「???」となってしまう。

では,『推測』ができる・できないは何で決まるのだろうか。これはふだんのご家庭でのやり取りによるところが大きいと思う。お子さんとの日常の会話が『推測』できる,『推測』できないかを決めるのだと思う。

例えば,休日にどこかに行こうとしているとき
①「今日,イオンに行くよ。」
②「今日,どこ行く?」
③「今日,どうする?」
である。①は答えが2択である。考えなくてもいい状況が生まれている。②はどこに行くかを考える。③は何をするのか。そのために何が必要なのかを考える。

質問の仕方で頭を動かし考える力がつく。これが,1日,1週間,1か月,1年,10年と続けば,色々なものが変わるはずだ。日々の子どもとの接し方について考えてみませんか。

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